誇れるもの

広島へ来て2ヶ月半

3食お昼寝付き
欲しいものは買ってもらえる
島へ漁やみかん畑のお手伝いに行っても気遣ってもらい
疲れたら休ませてもらえて
時々、近くの温泉へ行き
ランチにしては高いお店へ頻繁に連れて行ってもらい
三ツ星のお店屋さんへも連れて行ってもらった。
大阪では価格を気にしながら探していた美容室も、今は気にせず予約できる。
家事も手伝ってもらえるし
息子への仕送りもしてもらえる。

不自由ない生活

お店のお手伝いも慣れてきて
自分の時間も出来てきた。
ピアノのを弾く時間もあるし…

なのに焦りを感じる。

生徒さん達を発表会に導いて、年末のクリスマスコンサートを開催し、人を集めて、人前に出て話し、人を動かし企画もたてて運営もする。
老人ホームの演奏会も13年続けて、松原市福祉協議会から表彰された
人前に立ち、話し、演奏する。
時間のある時は、息子や近所の子供たちを連れて走り回って一緒に遊び、
近所のママ達を呼んで、自慢のお料理を作りホームパーティーを楽しむ。
いつもいつも多くの人に囲まれて過ごしてきた毎日。

そんな頑張る私を息子は小さな時からずっとみていた。
そんな私を息子は尊敬してくれていた。

「うちのお母さんはちょっと違う」
と、よく人に言ってくれていた。

今の私は？

今の私は、息子に誇れるものがない。
息子の手本になるものがない。
息子を導いてあげるものが
尊敬されるものがない。

そんな焦りを感じる。

今の不自由ない生活に身を任せてしまえば、とても楽に暮らせるのに…

結局、私はゆっくり過ごすことができない貧乏性なのかな(・・;)